FreeBSD The Power to Serve

FreeBSD/ppc プロジェクト

はじめに

FreeBSD/ppc プロジェクトのページには、FreeBSD の PowerPC® アーキテクチャへの移植に関する情報がまとめてあります。 移植そのものと同じく、このページはまだ大部分が作成中です。

現在の状況

FreeBSD/ppc は、まだ Tier 2 プラットフォームです。 すなわち、セキュリティオフィサやリリースエンジニア、 ツールチェーンメンテナによる全面的なサポートはありません。 しかしながら、portmgr によって package の構築はサポートされています。

サポートされているハードウェアについての最新の情報は、 現在 wiki で管理されています。


最近の情報

  • 2019 年 5 月 5 日: FreeBSD の試験 Raptor Blackbird 上で行われ、動作しました。


よくある質問

FreeBSD/ppc のインストール方法は?

FreeBSD 12.0 の ISO イメージは、ダウンロード可能です。 入手方法の詳細については、 リリースアナウンスメント をご覧ください。

どのように port を FreeBSD/ppc で利用できますか?

FreeBSD で最も簡単に ports を利用する方法は、portsnap (FreeBSD 11.4 または 12.1 を使っている場合) もしくは Subversion (FreeBSD -CURRENT を使用している場合) を使うことです。 説明が必要であれば、ハンドブックの Ports Collection の利用 を参照してください。

powerpc と powerpc64 のどちらをインストールすればよいですか?

powerpc64 は、64 ビットのカーネルとユーザランドを提供し、 すべての 64 ビット CPU に対応しています。 32 ビット CPU (Apple G3/G4) のユーザは、 32 ビット powerpc プラットフォームを使用してください。 32 ビットオペレーティングシステムに対応している 64 ビット CPU (Apple G5) のユーザは、どちらを使うかを選択できますが、 32 ビットに対応していない 64 ビット CPU を利用するには powerpc64 を使う必要があります。 両方のプラットフォームを利用できるユーザは、 powerpc64 を採用すると、より多くの機能 (2 GBを超える RAM、ZFS に対応) を利用できるようになります。 他のプラットフォームと同様、FreeBSD/powerpc64 は、 64 ビットのバイナリだけではなく、 32 ビットのバイナリにも対応しています。

誰に連絡すればよいですか?

FreeBSD/ppc メーリングリスト は主要な情報源です。


ハードウェアリスト

サポートされているハードウェアについての最新の情報は、 現在 wiki で管理されています。

FreeBSD/ppc は、どんな New-World Apple マシン (USB ポート内臓のアップルマシン) と Sony Playstation 3 で動作します。

これまでに、以下のシステムで FreeBSD が動作したことが報告されています。

メーカー モデル 報告者 (リンク) 備考

Apple

iMac G3 350 MHz

Martin Minkus

Rage 128VR

Apple

iMac G3 DV Special Edition

David S. Besade (dmesg)

None

Apple

iMac G3 Revision B

Peter Grehan

Rage 3D Pro 215GP, accel disabled

Apple

eMac 700 MHz

Peter Grehan

Nvidia GeForce2 MX

Apple

Mac Mini G4 1.4 GHz

Tilman Linneweh (dmesg)

None

Apple

Powerbook G4 1.33 GHz

Peter Grehan

Nvidia GeForce G5200

Apple

Aluminium Powerbook G4 1.5 GHz

Andreas Tobler

None

Apple

PowerMac G5

FreeBSD 8.0

Apple

iMac G5

FreeBSD 8.0

Apple

Xserve G5

FreeBSD 8.1

Apple

PowerMac G5 (late 2005)

FreeBSD 8.1


FreeBSD/ppc メーリングリスト

このメーリングリストを購読するには、<freebsd-ppc-subscribe@FreeBSD.org> にメールを送るか、 mailman インタフェースを利用してください。


既知の問題

  • New-World Apples において、ブートローダに既知の問題があります。 このバグのため別のカーネルを読み込むことができないので、 カーネルのテストには危険が少し伴います。 Open Firmware プロンプトからローダを起動すると、 存在しないパーティションを示すか、 ロードするカーネルが存在しない、または、 UFS ではないパーティションを示します。

0 > boot hd:loader hd:0

ここで、currdev を設定でき、手動でカーネルをロードしてください。

OK set currdev="hd":14
OK load /boot/kernel/kernel.save